調査研究活動
那須野ヶ原におけるオオタカの繁殖状況のモニタリング調査
那須野ケ原におけるオオタカの生息状況の動態を把握するために、3月から7月まで、ほぼ週1回の割合で繁殖状況の調査を行ってきました。
その結果、2011年度は20巣で抱卵を確認し、そのうち15巣から、合計33羽のヒナが巣立ったことを確認しました。1巣当たりの巣立ちヒナ数の平均(巣立ちヒナ総数/巣立ち巣数)は2.2羽、繁殖成功率(巣立ち巣数/抱卵巣数)は75%でした。ここ3年で比較すると、巣立ちヒナ数は安定傾向(2.2羽→2.1羽→2.2羽)、繁殖成功率は減少気味(81%→77%→75%)です。
喜連川丘陵におけるサシバの繁殖状況のモニタリング調査
喜連川丘陵におけるサシバの繁殖状況の動態を把握するため、4月~7月にかけて繁殖状況の調査を行なっています。
その結果、2011年度は27巣で抱卵を確認し、そのうち20巣から、合計47羽のヒナが巣立ったことを確認しました。1巣当たりの巣立ちヒナ数の平均(巣立ちヒナ総数/巣立ち巣数)は2.35羽、繁殖成功率(巣立ち巣数/抱卵巣数)は74.1%でした。ここ3年を比較すると巣立ちヒナ数は良好な傾向を維持し(1.94羽→2.33羽→2.35羽)、減少傾向が続いていた繁殖成功率は久しぶりに向上(60.0%→60.0%→74.1%)、前年よりやや好転しました(2001年:2.25羽、80.0%)。